ムラサキクビオレタケ
学名 Cordyceps purpureostromata Y.K et D.S

 

 

鞘翅目Coleopteraの甲虫の幼虫に寄生する虫草で、山地の朽ち木上に発生す る。1950年、秩父両神山で発見され、以来各地で収集されている。

子実体carpaは1〜2個、幼虫の腹部より生じ、頭部に背着生の楕円形〜円盤状の子嚢殻叢を形成し、クビオレ型で頂端は鳥の嘴のように突出する。

長さ7〜25mm、太さ0.5〜1.8mm、弾力性のある肉質、淡紫色〜灰紫色である。子のう胞子は洋梨状、埋生で子のうの先端は子嚢殻叢の表面に粒点状 に密布する。子のう胞子65〜75×2.5μ、2次胞子は13〜23×3μ で細長い糸状胞子に分裂する。

太陽光線を背景にしてかざしてみると、子のう胞子が子嚢殻 Peritheciumから銀色に輝いて放射状に噴出しているのを観ることができる。

人工培養(菌株CY42)

不完全型Isariaで分生胞子conidiosporeにて世代を繰り返す。 子実体carpaは成熟するとともに菌糸体の色は次第に紫色に変化していく。

東北薬大第二癌研の石川正明教授のS-180癌細胞に対する担癌マウスを使っての動物実験ではハナサナギタケI.japonicaよ りも強い抗腫瘍活性が得られた。

感染症 VOL.27 No.3より