ハナサナギタケ

学名 Isaria japonica Yasuda

 

鱗翅目Lepidpteraの蛾の幼虫、蛾に寄生する虫草菌で、不完全世代の分生胞子 で世代を繰り返すイザリアIsaria型の虫草菌である。

地上部の子実体stromaは1〜20個、根本から叢生し、樹枝状、ホウキ状、またはサンゴ状に中途の多数の分生胞子を浸ける。子実体の柄は円柱状で、ときには平たく偏平して淡黄色を帯びる。地上部の高さ約5〜40mm、風や雨の刺激を受けると粉状となって空中に飛散する。

分生胞子は楕円形、大きさ1.5×2.7μmで、コナサナギタケIsaria farinosa(Holm.)Fr. の胞子の球形と異にする。

発生時期は虫が活動する夏の最盛期6〜8月が最適で、11月の中頃にまで及ぶ。発生場所は高温、多湿の広葉樹林帯で、河川の流れる氾濫台地の樹陰地帯が 発生の候補地となる。一般に里山の雑木林、山地の落葉樹林内の地上、苔の生える岩面に固着発生する。

人 工培養菌(菌株CY11)ヤハギ培養地使用。I.japonica(菌株CY11)培養液は免疫増強作用、および抗腫瘍作用のあることをin vivoの動物実験で 証明し、日本薬学会第123、124年会で発表した。
 

感染症 VOL.34 No.4より